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複雑な香味織りなす美しい琥珀色のカクテル・アドニス

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複雑な香味織りなす美しい琥珀色のカクテル・アドニス

「アドニス」は1884年にブロードウェイ劇場で、最初にヒットしたミュージカル・アドニスにちなんで誕生した、ニューヨーク発祥のカクテルです。

ミュージカル・アドニスはギリシャ神話に登場する美少年・アドニスがモチーフとなっており、カクテルのアドニスも美少年を思わせる爽やかな甘さが魅力。しかしアドニスはただ爽やかで美しい好青年ではなく、ハーブと熟成香の織り成す複雑な香りが入り混じった、味わい深い一面も持ち合わせています。

そんなカクテル・アドニスのレシピや、材料の特徴などをご紹介します。

スタンダードなカクテル・アドニスのレシピ

  • ミキシンググラスにドライシェリー40ml・スイートベルモットは20ml・オレンジビターズ1ダッシュ・氷適量を入れます。
  • バースプーンで手早くステアします。
  • ミキシンググラスにストレーナーを被せカクテルグラスに注ぎ、香りづけにオレンジの皮を折って香油を飛ばしかけ、できあがり。

アドニスは、シェリーの複雑な香味とベルモットの深いハーブの香りが絶妙なバランスで出会い、オレンジの香りが華やかにキレあがります。この表情豊かな香りとさっぱりとした味わいは“ドライシェリーを活かしたカクテルの傑作”と呼ばれ、長きに渡って世界中で愛され続けています。

アドニスに使用するドライシェリー

シェリーはスペイン南部・アンダルシア州の南西の端にあるへレスとその周辺地域で作られる、白ワインをベースとした酒精強化ワイン。ポルトガルの“ポートワイン”・“マデイラ・ワイン”と共に、「世界三大酒精強化ワイン」と呼ばれています。パロミノ・ペドロヒメネス・モスカテルの3種類のいずれかを使ったその製法は20種類以上あり、オーク樽で最低3年以上・ソレラシステムを用いて熟成されたもののみがシェリーとして認められています。

そんなシェリーは甘口と辛口、あわせて10種類のタイプに分かれ、アドニスに使用するのはピュアで華やかな香りを持つ「フィノ」か、コクと香りのバランスが良い「アモンティリャード」、豊潤なコクがある「オロロソ」がおすすめです。

アドニスに使用するスイートベルモット

スイートベルモットは白ワインをベースに、クローブやシナモンなど20~40種類ものハーブやスパイスを配合し、ブランデーでアルコール度数を調整したフレーバードワインです。ハーブによる深く豊潤な風味と独特のほろ苦さが感じられ、カラメルで甘味や香ばしさを加えたロッソと、苦味がなくまろやかな甘味のビアンコに分かれます。

アドニスに使うのはロッソ。カラメルの風味とハーブの香り豊かな「チンザノ ベルモット ロッソ」か、ハーブのエレガントな香りとスパイシーな味わいが楽しめる「ノイリー・プラット スイート」がおすすめです。

アドニスに使用するオレンジビターズ

アドニスに深みを与えているのが、このオレンジビターズです。オレンジの皮や30種類を超えるハーブ・スパイスなどをスピリッツに侵漬して作られるリキュールで、昔は胃薬に使われていたというくらい苦味の強さが特徴です。

この苦みの強さはメーカーによりますが、ほんの数滴使うだけで味の輪郭がはっきりし、カクテルに奥行きと華やかな香りを与えます。また、アルコールのアタックが気になるときに用いると、その強さを和らげてくれます。

スタンダードなタイプの「リーマーシュミット オレンジ ビター」か、なめらかでマイルドな味わいの「ノールド オレンジ ビター」がおすすめです。

アドニスは香りを楽しむカクテル

アドニスはやがて日本に伝わり、横浜グランドホテルの支配人、ルイス・エッピンガー氏によるアレンジで、「バンブー」というカクテルが生まれます。アドニスに用いられるスイートベルモットをドライベルモットに変えたその味わいはさらにすっきり研ぎ澄まされ、竹のような清廉さを感じます。ふたつのカクテルをぜひ飲み比べてみてくださいね

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