
ハーブの香りが特徴的なリキュール、カンパリはその鮮やかな赤と香りのよさが人気のお酒です。使い勝手がよく、どんなものとも相性がよいため、その香りを生かした大人のカクテルを作ることができます。カンパリを使った代表的なカクテルをご紹介します。
カンパリとは?
1800年代後半にイタリアのバーテンダーが開発したと言われていますが、カンパリの詳しい材料や作り方は実は明らかになっていません。
ビター・オレンジ、ハーブのキャラウェイやコリアンダー、りんどうの根など60種類の材料を使って作られるカンパリは、なんといってもその独特の苦みが特徴です。この苦みのもとは漢方としても重宝されるりんどうの根に含まれる成分に由来します。
カンパリの鮮やかな赤い色は着色料によって生み出されていて、カクテルに華やかな印象を与えます。
カンパリの楽しみ方
カンパリはジュースやトニック・ウオーターで割って飲むことが一般的ですが、本場イタリアではカンパリとワインを同量で合わせて楽しまれます。また、ストレートでそのまま飲めばカンパリの特徴であるハーブの香りを直接感じることができます。アルコール度数は25度と比較的高いため、ストレートやロックで飲むときには少量を楽しむのがよいでしょう。
カンパリ・ソーダ
言わずと知れたカンパリを使った代表的なカクテルがカンパリ・ソーダです。カンパリを氷が入ったグラスに注ぎ、ソーダで割って好みでレモンを絞っていただきます。カンパリのハーブの香りが楽しめる淡い透き通り赤が美しいカクテルです。
カンパリ・オレンジ
カンパリをオレンジジュースで割ったカンパリ・オレンジはオレンジジュースの甘さが飲みやすい女性にも人気のカクテルです。カンパリのハーブとオレンジはとても相性がよく、ハーブの香りを残しつつ、飲みやすくしてくれる効果があります。
オレンジジュースをグレープフルーツジュースに変えることでカンパリ・グレープフルーツになります。こちらもグレープフルーツの甘さや苦さがカンパリと好相性です。
カンパリ・モヒート
ミントの香りとライムの爽やかさが特徴のモヒートのカンパリアレンジです。通常ホワイトラムを使うモヒートもカンパリを使えば淡いピンクに仕上がります。ミントは軽くもんでちぎってグラスに入れることでしっかりと爽やかな香りを引き出すことができます。ミントのスッキリした香りが暑い夏にぴったりのカクテルです。
好みで少量砂糖を加えると飲みやすくなります。
カンパリーニャ
もともとビター・オレンジを原料としているカンパリは柑橘系との相性が抜群です。カンパリーニャは角切りにしたオレンジとスプーン二杯の砂糖をグラスに入れ、すり混ぜます。こうすることで砂糖にオレンジの香りを移すことができます。そこにクラッシュアイスとカンパリを注いで砂糖を溶かすようにかき混ぜて出来上がりです。
オレンジを使うと少し甘めに、オレンジをライムに変えるとほんのりとした苦みを楽しめる大人のカクテルに仕上がります。カンパリだけだと濃く感じる場合はトニック・ウオーターを好みで入れてください。フルーツの量や使う種類によって表情がまったく変わるカクテルです。