
ミントはお菓子に添えたりと飾りに使われるイメージが多いと思いますが、カクテルではメインとして使われるレシピが多くあります。爽やかな香りとすっきりとしたその風味は夏の暑い時期にも飲みやすいのが人気の秘密です。フレッシュのミントやミントのリキュールを使ったカクテルのバリエーションをご紹介します。
ミントの扱い方
ミントカクテルに生のミントを使う場合、大切にしたいのはそのフレッシュさです。ミントの最も重要な魅力は香りであり、その香りは鮮度が落ちるごとに減っていきます。ミントは乾燥を嫌い、乾燥してしまうとつぶしても香りが出にくく、カクテルに使うには不向きなものになってしまいます。
ミントは洗って冷水に10分ほど浸け、葉をパリッとさせます。その後湿らせたキッチンペーパーでふんわりと包み、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。枝の部分から水分を補うため、濡らしたキッチンペーパーで枝の断面を包むのも効果的です。こうすると変色しにくく葉もしおれにくくなります。
モヒート
キューバのハバナで生まれたモヒートはミントを使ったカクテルの代表格ではないでしょうか。グラスにミントと砂糖を入れてつぶしてしっかりと香りを引き出し、絞ったライム、氷とラム、トニックウォーターを注いでステアします。砂糖とともにミントを潰すことで香りが立ち、これがモヒートの味を左右するとも言えます。
砂糖の量やライム自体は入れずにライムジュースを使うなど様々な作り方があります。モヒートをベースに様々なアレンジモヒートも誕生しています。
ミント・ジュレップ
バーボン・ウイスキーをベースにしたミント・ジュレップは18世紀末には飲まれていたという歴史が古いカクテルです。ゴブレットにミントと砂糖、水を適量入れてミントを潰して香りを引き出し、砂糖を溶かします。そこにバーボン・ウイスキーとクラッシュアイスを入れ、仕上げにミントを飾って完成です。
バーボンの濃厚な香りの中に爽やかなミントが合わさって新しいウイスキーのおいしさを発見できるカクテルです。アメリカのケンタッキー州で開催されるケンタッキーダービーのオフィシャルドリンクとして親しまれ、レース当日は場内で売り歩かれるほどです。
ミント・ビア
ビールとミントリキュールを合わせたミント・ビアはその見た目の鮮やかなグリーンがインパクト抜群のビアカクテルです。ビールのほろ苦さとミントの爽やかな香りがよく合い、スッキリと飲めるカクテルです。
グラスホッパー
バッタを意味するグラスホッパーは草原を悠々と跳ねまわるバッタをイメージしたカクテルです。ミントリキュールにカカオリキュール、クリームをシェイクしてパステルグリーンに仕上げます。クリームを入れることで爽やかな中にもコクが感じられるカクテルです。
グリーン・デビル
緑の悪魔という名が付く辛口のカクテル、グリーンデビル。ドライ・ジンとレモンジュース、ミントリキュールをシェイクし、カクテルグラスに注ぎます。最後に添えるフレッシュのミントがおいしく仕上げるポイントです。ペパーミントの爽快感が爽やかで、レモンジュースの酸味がさらにさっぱりとしたカクテルに仕上げてくれます。