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日本発のスタンダードカクテル、雪国のレシピ

約 3 分
日本発のスタンダードカクテル、雪国のレシピ

カクテルというと洋のイメージが強いかもしれません。けれど、日本発のカクテルだってあるのです。その中でもとりわけ有名なのは「雪国」ではないでしょうか。川端康成の小説にヒントを得たというこの「雪国」、日本人なら一度は作ってみたいカクテルかもしれませんね。

名前の通り、雪国生まれ

カクテル「雪国」が生まれたのは、1959年のこと。山形県の喫茶店「ケルン」でバーテンダーを務める井山計一さんがこのカクテルを発明しました。今のサントリーが当時主催していたカクテルコンクールで第1位を獲得した雪国は、見た目にも雪国を思わせるような美しいカクテルです。ウォッカベースの爽やかな飲み口は、雪国の冬の厳しさと、雪景色の幻想的な美しさを思わせます。このカクテルを考案した井山氏は1926年生まれ、何と昭和元年の生まれであり、齢90を超えてなお現役のバーテンダーとして(もちろん、日本最高齢の現役バーテンダーです)、日々カクテルを振る舞い続けています。そんな彼の生涯と、カクテル「雪国」を巡る物語は「YUKIGUNI」として映画化され、2018年5月に発表されました。

雪国のレシピ

雪国はウォッカベースのカクテル。カクテルグラスはスノースタイルで仕上げるため、予め加工しておきましょう。平たい皿に上白糖を少量平たく盛ってから、スライスライムの上でカクテルグラスを滑らせ、グラスの縁を湿らせたら、グラスを逆さにして皿の上に乗せ、スノースタイルにします。この時、カクテルグラスはあらかじめ冷蔵庫の中で冷やしておくとベターです。グラスが準備できたら、シェイカーにウォッカ40mL、ホワイトキュラソー10mL、ライムジュース10mLを加え、氷で満たしてからシェイクし、カクテルグラスに注ぎます。仕上げにミントチェリーを1粒、そっとグラスの中に沈めたら完成です。ホワイトキュラソーはトリプルセックを使えば、キリリと引き締まった味わいに仕上がるでしょう。アルコール度数はおよそ25度。味わいこそ甘口ですが、体を芯から温めるような、強めのカクテルです。

ポイント

見た目を美しく仕上げるには、ライムジュースが決め手になります。沈めたミントチェリーの緑が最も美しく見えるのは、やはり白と緑の鮮やかなコントラストがあってこそ。ライムジュースもメーカーによって様々で、色味の薄いものもあれば緑色のものもあります。緑色のライムジュースをなるべく避けることで、ホワイトキュラソーの白を一層引き立てることができるでしょう。白を引き立てることを考えれば、ライムジュースの代わりにその場でライムを搾って果汁を使うという手もありますが、このままだとカクテルが少々辛めに仕上がります。甘い飲み口にしたければ、砂糖やガムシロップで補いましょう。

世界的なスタンダードカクテル

雪国が考案された1959年、戦後の高度経済成長期の真っただ中。ようやく戦前の経済規模を取り戻し、さらなる成長に向けて輸出できる製品を日本が一丸となって生産していた、そんな時期です。奇しくもそんな時期に生まれた雪国は日本を飛び出し、世界的なスタンダードカクテルとなります。雪国は日本人が考案したカクテルの中でも、最も世界的な人気を得ているものの1つと言えるでしょう。

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