
カクテルと聞くと、甘いアルコール飲料を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかしカクテルには無数ともいえるレシピがあり、もちろん甘くないものやタバスコ・ブイヨンスープのようなものがブレンドされている変わり種も存在します。
そこでおすすめ辛口カクテルを、アルコール度数が低く飲みやすいカクテルからストロングタイプまで、厳選してご紹介します。アレンジのアイデアもご紹介していますので、ご紹介したカクテルをさらにドライに飲みたいときや、逆にほのかな甘みが欲しいときなど、参考にしていただけると嬉しいです。
ミントとライムの辛口爽快カクテル・モヒート
近年若年層に人気のカクテルといえば「モヒート」。ミントとライムの爽快感と軽い飲み口が人気の理由です。
作り方も簡単で、ロンググラスかタンブラーにミントの葉10枚・ガムシロップ小さじ2・ラム40ml・カットしたライム1個を絞り、バースプーンで軽く潰したら、氷・炭酸水で満たしてできあがり。トップにミントの葉5枚ほどを飾るとキレイです。
飾るミントをパクチーに変えればより爽やかな香りが広がり、ライムをレモンに変えるなど、アレンジレシピも豊富。少し甘い風味が欲しいときはラムの代わりにカンパリかカシスリキュールで作ると、さっぱりと仕上がります。
シンプルで硬派な辛口カクテル・ジンリッキー
ジンといえばトニックウォーターで割る飲み方が最もポピュラーかもしれませんが、トニックウォーターは若干甘味があります。そこで、キリっと硬派な辛口カクテルなら「ジンリッキー」をおすすめします。
ロンググラスかタンブラーに氷を満たし、ドライジン45ml・ライム1/2個を軽く絞り、炭酸水を入れて軽くステアしたらできあがり。
ジンは4大スピリッツのひとつで、甘い香りがあるテキーラやラムに比べドライ。そして、ほぼ香りを感じないウォッカより、ジュニパーベリーや薬効あるハーブのスパイシーな香りが、カクテルをよりドライに感じさせてくれます。また、ミントやローズマリーといったハーブの馴染みも良いので、アレンジの幅の広がるスピリッツです。
高貴な香りを纏う辛口カクテルの王様・マティーニ
マティーニは映画や物語にもよく登場するカクテルですが、その作り方はとてもシンプル。氷で洗って冷やしたミキシンググラスにドライジン40ml・ドライベルモット10mlを入れ、ステアしてカクテルグラスに注ぎ、オリーブを飾ったらできあがり。2つの材料のみで作られるため奥が深く、どのような味わいのジン・ベルモットを選ぶか、どのくらいステアするかでそのお店の個性が出ます。
バーテンダーさんの力量が問われるカクテルと言われますが、ほとんど甘味を感じずストロング、かつ繊細な香りをはらんだその味わいは、飲む側も試されているかのように感じられます。ボタニカルな風味を含んだジンの力強い味わいと、白ワインにハーブの風味がプラスされた優雅な味わいを楽しむには、ある程度の経験値も必要なのです。
また、添えられたオリーブを食べるか食べないのか、どのタイミングで食べるかは皆様の自由です。まずは冷たいマティーニをひとくち、その香りの余韻が消えないうちにオリーブをかじれば、マティーニとの優雅なマリアージュを楽しめます。そしてマティーニは冷たいうちに、短時間で飲み切るのがバーへの礼儀です。
辛口カクテルの世界を広げよう!
おすすめ辛口カクテルは他にもたくさんありますが、比較的どのバーにもあるカクテルを選んでみました。また、辛口カクテルはハーブとの相性が良いものが多く、モヒートやジンリッキーはアレンジがしやすいので、バーテンダーさんに好みを伝えてアレンジしてもらうのも楽しいと思います。お気に入りの辛口カクテルを増やして、奥深いカクテルの世界を楽しんでくださいね。