horse’s neck、つまり日本語で馬の首と言う意味を持つ、変わった名前のカクテルがあります。添えられたレモンの皮が馬の首に似ているというビジュアルからこの名前がついたと言われています。ホーゼスネックを見た目も美しく仕上げるための、レモンの剥き方を解説します!
目次
まずはホーゼスネックのレシピを
ホーゼスネックの材料はレモン1個分の皮をらせんに剥いたものと、ブランデー45mL、そしてジンジャーエールです。まずはレモンの皮をらせんに剥いたものをグラスに入れ、端をグラスの縁に引っ掛けたら氷を加え、ブランデーとジンジャーエールを注いで完成です。もちろんグラスとジンジャーエールはよく冷やしたものを使いましょう。そしてこのホーゼスネック、何と言っても気になるのはまるまる1個分のレモンの皮が大胆にもグラスに放り込まれているそのビジュアルですが、実はデコレーションだけのものではありません。皮とはいえレモン丸ごと1個分を使っているわけですから、口にすれば爽やかなレモンの風味がスッと鼻に抜ける、何とも爽快な一杯に仕上がります。と、味付けとビジュアルの両面においてホーゼスネックの仕上がりの鍵を握っているのがらせんに剥いた特徴的なレモンの皮。それでは、レモンの皮を美しく仕上げるためのコツを紹介しましょう。
レモンの皮をきれいに仕上げる3つのポイント
ホーゼスネックに入れるレモンの皮をきれいに仕上げるために気を付けたいポイントは3つです。まず、これは大前提にあたることですが、途中で切らないことです。途中で切れてしまったら、本来はやり直しになるのがこのカクテル。商品ではない自宅カクテルなら途中で切れてしまってもご愛嬌ではありますが、なるべくなら途中で切らずにきれいに1本につなげたいところです。2つめのポイントは、帯状に剥いた部分の太さがなるべく均一に仕上げること。そして最後のポイントは、グラスの縁に引っ掛ける、いわば「馬の頭」の部分のバランス感。小さすぎても大きすぎても、見た目が美しくありません。
レモンの皮を剥く手順
まずはレモンを水で洗いましょう。そして、全体の1/4から1/5のあたりに、水平にナイフを入れます。そのまま切り進めますが、真上から見て3/4くらい切り進めたところで帯状に剥き始めます。ナイフはあまり動かさず、レモンそのものを回すようにしてぐるぐると剥いていきます。この時、あまり細く剥きすぎることはありません。おおよそ2~3センチの幅で帯状に皮を剥いていきましょう。4回転ほどで剥き終わるイメージで刃を進めます。皮をらせんに剥き終わったら、仕上げにかかります。剥いたままの皮は端がどうしてもギザギザになってしまいますから、全体をきれいに整えます。剥き終わった皮をまな板の上に広げて、ギザギザした端の部分だけをナイフで落とし、全体が流線形になるように仕上げます。剥き終わりの部分が尖るように、最後の方で徐々に細く整えてあげるとさらに美しく仕上がります。形を整え終わったら、いったん皮を元通りに丸めて、グラスの中に剥き終わりの端から順に落とします。最後に、レモンのヘタの部分をグラスの縁に掛けたらレモンの皮は完成です。
レモンの果肉も活用して
ホーゼスネックではレモンの果肉は使いません。ですが、このまま捨ててしまってはもったいないですから、なるべく活用してあげたいですね。たとえばサイドカーはブランデーとレモンジュース、ホワイトキュラソーを2:1:1(ブランデー30mLとレモンジュース、ホワイトキュラソー各15mL)をシェイクして作るカクテル。レモンジュースの代わりにレモンの果肉を搾った果汁を使えば、材料を無駄にすることがありません。あとはホワイトキュラソーさえあれば、サイドカーの材料は揃います。ホーゼスネックと比べるとアルコールの度数は強くなりますが、また違った味わいを楽しむことができますよ。