チェリーリキュールはカクテルを作るのに役立つリキュールの一つですが、チェリーブランデーという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?チェリーリキュールとチェリーブランデーはどちらもチェリーを使っていますが、区別して使われている言葉です。
今回はそんなチェリーリキュールとチェリーブランデーの違いとチェリーを使ったカクテルを3つご紹介します。ぜひカクテルに用いられるチェリーについて知って、カクテルを作る時に活かせるようにしましょう。
目次
チェリーブランデーには2種類ある
フルーツブランデー『チェリーブランデー』
チェリーブランデーはフルーツブランデーの一つで他のフルーツブランデーの作り方同様、サクランボを発酵させて醸造酒を作り、それを蒸留させて作られた蒸留酒です。チェリーブランデーには有名なブランド『キルシュヴァッサー』がありますが、水割りやソーダ割で飲む他にお菓子の香り付けなどにもよく用いられます。
リキュール『チェリーブランデー』
一方で、チェリーリキュールに分類されるチェリーブランデーもあります。チェリーリキュールであるチェリーブランデーは、サクランボをブランデーなどの蒸留酒に漬けてチェリーの風味を出したもので、漬けるお酒がブランデーでなくても’チェリーブランデー’と呼ばれています。要するにチェリーリキュールはチェリーブランデーの一つですが、ブランデーを使っているとは断言できないということです。またチェリーリキュールで有名なものは『チェリー・ヒーリング』ですが、こちらもブランデーではなく中性スピリッツを用いて作られたものです。チェリーリキュールは甘みが多いので、炭酸と混ぜるカクテルにすると美味しく飲むことができます。
『シンガポール・スリング』
チェリーブランデーを使ったカクテルと言えば、一番に名前が挙がるのはシンガポール・スリングではないでしょうか。シンガポール・スリングは1915年にシンガポールの『ラッフルズ・ホテル』で考案されたカクテルで、スリング(sling)はドイツ語の飲み込む(schlingen)という言葉に由来しています。
シンガポール・スリングはフルーティーな香りとチェリーの甘みが特徴のカクテルで、チェリーブランデーで作るとシンガポール・スリングですが、ジン・スリングやウォッカ・スリングなどのバリエーションもあります。
シンガポール・スリングの材料
・ドライジン 45ml
・チェリーブランデー 15ml
・レモンジュース 20ml
・ガムシロ(カリブ) 1tsp
・炭酸水 適量
・お好みでマラスキーノチェリー
シンガポール・スリングの作り方
①シェイカーでジン、レモンジュース、ガムシロをシェイクする
②氷を入れたタンブラーに注ぐ
③炭酸水を注ぐ
④軽くステアする
⑤チェリーブランデーをドロップする
⑥お好みでマラスキーのチェリーを飾る
『キス・イン・ザ・ダーク』
キス・イン・ザ・ダークの発祥は知られていないものの、チェリーブランデーを使ったカクテルの中でも古くから飲まれています。チェリーの甘い香りと綺麗なオレンジ色が人気を上げていますが、材料にはジン、ベルモット、チェリーブランデーを使うのでアルコール度数は30度以上と高めです。
キス・イン・ザ・ダークの材料
・ドライジン 1/3
・ドライベルモット 1/3
・チェリーブランデー 1/3
キス・イン・ザ・ダークの作り方
①全ての材料をミキシンググラスでステアする
②カクテルグラスに注ぐ
『ポロネーズ』
ポロネーズはポーランドの音楽からとって名付けられたショートカクテルで、赤みがかった色と華やかでフルーティーな味が口の中に広がるカクテルです。チェリーの甘さが引き立ってはいるものの後に残らないさっぱりとした後味なので、デザートカクテルやナイトキャップとして飲むのがおすすめです。
ポロネーズの材料
・ウォッカ 40ml
・チェリーブランデー 20ml
・レモンジュース 1tsp
・ガムシロ 1tsp
ポロネーズの作り方
①シェイカーに全ての材料を入れてシェイクする
②カクテルグラスに注ぐ