いつもの甘いカクテルに飽きたら、タバスコを入れたカクテルはいかがですか?タバスコのピリッとした辛みが全体を引き締めたカクテルは意外と飲みやすく、甘いカクテルなどの合間に飲むとリセットされて気分も変わります。きっとカクテルの新しい魅力を発見できるはずです。
タバスコを使ったカクテル
タバスコはピザやパスタにかけて使う辛味の強い調味料です。タバスコペッパーと呼ばれる唐辛子を丸ごとすりつぶし、穀物酢、岩塩を合わせてオーク樽で熟成させます。その熟成期間は3年ほどで、その後さらに酢を加えてタバスコが完成します。
タバスコはその相性のよさからトマトジュースベースのカクテルに使われることが多く、濃厚なトマトの味をタバスコの中の酢がさっぱりとさせ、タバスコペッパーのピリッとした辛さで飽きずにカクテルを飲み進めることができます。
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ブラッディ・メアリー
トマトジュースを使ったブラッディ・メアリーに欠かせないのがタバスコです。「血まみれメアリー」というちょっと怖いネーミングのカクテルは、16世紀のイギリス女王、メアリー一世に由来します。彼女が即位してからプロテスタントが300人以上も処刑されたことから、この名前がついたと言われています。
氷を入れたグラスにウォッカを入れ、トマトジュースを注ぎます。カットしたレモンを添えて、飲むときは絞って楽しみます。別添えの塩や胡椒、タバスコを入れながら飲むことで味の変化を楽しめ、スパイシーなカクテルを楽しむことができます。
バージン・メアリー
ブラッディ―・メアリーのノンアルコールカクテルがバージン・メアリーです。トマトジュースにレモンジュース、タバスコ、ウスターソースをプラスして作ります。
レモンジュースが全体をさっぱりと引き締め、ウスターソースはカクテルにコクと深みを与えてくれます。ウスターソースは味が濃く、塩分もあるため少しずつ入れてください。パスタやピザにもよく使われるようにトマトとタバスコは相性抜群です。
ブラッディ・シーザー
ブラッディ・シーザーに使うトマトジュースは通常のトマトジュースと違い、ハマグリエキスが入ったクラマトといわれるものです。これはメキシコ生まれのトマトジュースで、ハマグリの旨味が溶け込んでいるためそのまま飲む意外にもカクテルや料理によく用いられます。
クラマトにウォッカ、クレイジーソルト、ウスターソース、そして仕上げにタバスコを入れて味を引き締めます。クレイジーソルトとハマグリエキス、タバスコでスープのような感覚のカクテルに仕上がります。ハマグリにはアラニンと呼ばれる肝臓の働きを促進する成分が含まれているため、アルコールの分解を助けてくれます。二日酔いの予防にも効果があるかもしれませんね。
ビア・バスター
ビールとタバスコ、ウォッカを使ったビア・バスターの名前にはビールを壊すという意味が込められています。アルコール度数の強いウォッカとタバスコの刺激的な辛さが際立ち、ビールの味がその陰に隠れてしまうようです。ウォッカがたくさん入るため当然アルコール度数は強めです。馬鹿騒ぎの意味も込められたこのカクテル、くれぐれも飲み過ぎには注意したいものです。