カクテルにはスピリッツやリキュール、ジュースを使うイメージが強いですが、中にはフレッシュフルーツを使ったトロピカルなカクテルがたくさんあります。フレッシュフルーツを使うことで、ジュースとはまた違った、新鮮でデザートのようなカクテルを作ることができます。
今回はそんなフレッシュフルーツを使ったカクテルを3つご紹介します。自宅でも簡単に作れるカクテルばかりなので、ぜひ試してみてください。
目次
オレンジで『オレンジ・ブロッサム』
オレンジは普段買い物しているスーパーでも手に入るフルーツで、ビタミンCが豊富に含まれているのが特徴です。オレンジには酸味の強いものや甘みのあるもの、水分を豊富に含んでいるものなど様々で、絞ってオレンジジュースにしたり、カットして飾りにしたりとカクテルには大活躍するフルーツです。
オレンジ・ブロッサム(orange blossom)は英語で’オレンジの花’という意味があります。1920年代の禁酒時代のアメリカで生まれました。禁酒時代にはお酒を隠そうとしてジン・トニックやロングアイランドアイスティーを生み出しましたが、オレンジ・ブロッサムのその内の一つです。またオレンジの花言葉は’純潔’であり、欧米の結婚式ではウェディングドレスにオレンジを飾ったり、食前酒としてオレンジ・ブロッサムを飲んだりします。
オレンジ・ブロッサムは本来シェイクして作るショートカクテルですが、最近ではビルドでロングカクテルとして作られることが多いです。フレッシュ・オレンジを使う場合は普通のオレンジジュースに比べて甘みが弱くなることが多いので、ショートカクテルとして飲むのがおすすめです。
オレンジ・ブロッサムの材料
・お好みのドライジン 2/3
・フレッシュオレンジジュース 1/3
オレンジ・ブロッサムの作り方
①シェイカーに材料を入れて混ぜる
②カクテルグラスに注ぐ
パイナップルで『チチ』
パイナップルはトロピカルフルーツの定番で、甘酸っぱく口をさっぱりさせてくれるのが特徴です。パイナップルジュースもありますが、甘くて口に残りやすいものが多いので、フレッシュパイナップルを使うことでよりあっさりとした飲み口のカクテルを作ることができます。
チチ(chichi)は、フランス語で女性用ブラウスの胸元にあるフリルのことを指します。チチは’カッコいい”粋な’という俗語としてアメリカでも使われるようになり、アメリカのハワイでチチという名のカクテルが生まれました。チチはウォッカをベースにしますが、パイナップルジュースとココナッツミルクを使うためミルキーで口当たり甘く、飾り付けたチェリーやパイナップルがハワイを思わせてくれるおしゃれなカクテルです。
チチの材料
・お好みのウォッカ 30ml
・フレッシュパイナップルジュース 80ml
・ココナッツミルク 45ml
・お好みでチェリーやカットパイナップル
チチの作り方
①グラスにクラッシュドアイスを入れる
②シェイカーに材料を入れて混ぜる
③グラスに注ぐ
④飾りつけをしてストローを添える
ライムで『モヒート』
ライムは普段料理に使うことは少ないフルーツですが、カクテルには最も使われるフルーツと言っても過言ではありません。ライムは一般的なスーパーでも手に入るので、自宅でカクテルを作る時も簡単に材料を揃えることができます。
モヒートは夏に大人気のカクテルで、近年日本でも大ブームになりました。モヒートは最近できたカクテルのようなイメージがありますが実は歴史は古く、1568年に海賊であったリチャード・ドレイクが、モヒートを生み出すヒントとなったエル・ドラケという飲み物をキューバへ伝えたことから始まりました。今日でのモヒートのベースはラムですが、当時はラムではなくアグアルディエンテというラムよりも若々しいお酒をベースにしており、現在のコロンビアの国民酒にもなっています。
モヒートはライムをふんだんに使っているため、お酒というよりはさっぱりとした炭酸飲料のようなカクテルで、お酒の味が苦手な人やミルクのような甘さのカクテルが苦手な人におすすめです。
モヒートの材料
・お好みのラム 30ml
・ダイスライム 適量
・ミント 適量
・ガムシロ(カリブ) 1tsp
・炭酸水 適量
モヒートの作り方
①グラスにダイスライム、ミント、カリブを入れる
②バースプーンやペストルを使って全体的に潰す
③クラッシュドアイスを入れる
④炭酸水を注ぐ
⑤よく混ぜる