カクテルはいくつかの材料を混ぜて作られるドリンクで、スピリッツやリキュールに加え炭酸飲料やフルーツジュースも用いられます。そのためジンやウォッカなどのお酒ストレートで飲むよりも、格段に飲みやすくなるものです。しかし中にはお酒の辛さをより引き出した、辛口カクテルもたくさんあります。今回はそんな辛口カクテルを5つご紹介するので、辛口が好き人はぜひ飲んでみてください!
目次
辛口の定番「マティーニ」
マティーニは「カクテルの王様」とも言われるスタンダートカクテルで、世界中で飲まれているだけでなくテレビや映画にも使われることが多いです。1910年代にニューヨークにあるホテル「ニッカー・ポッカー」で働いていたバーテンダー、マルティー氏が考案したことで生まれました。マティーニはスピリッツの中でも辛口と言われるドライジンに、ほのかな甘味のあるドライヴェルモットを加えただけのカクテルです。通常のマティーニでは辛くないという人は、ジンの割合を高くしたドライマティーニやアンゴスチュラビターズなどの苦味を加えると引き締まります。
マティーニの材料
・ドライジン 45ml
・ドライヴェルモット 15ml
・オリーブ
・レモンピール
マティーニの作り方
①ミキシンググラスに材料を入れてステアする
②カクテルグラスに注ぐ
③オリーブを添える
④レモンピールを搾りかける
キリっとした「ギブソン」
ギブソンはマティーニとほぼ同じレシピですが、パールオニオンを添えるのが異なる点です。添えてあるもので味が変わらないだろうと思っている人もいるかと思いますが、少しずつ食べながら飲むと異なるカクテルかのように違いを感じることができます。またマティーニは通常ステアで作られますが、ギブソンはシェイクで作られことが多いです。シェイクでは甘味が増してしまうこともあるので、マティーニのジンの割合よりも多めに使用して作るとより辛口に仕上がります。
ギブソンの材料
・ドライジン 50ml
・ドライヴェルモット 10ml
・パールオニオン
ギブソンの作り方
①シェイカーに材料を入れてシェイクする
②カクテルグラスに注ぐ
③パールオニオンを添える
シャープな切れ味「カミカゼ」
カミカゼは日本発祥のようにも思えるカクテルですが、アメリカで生まれたウォッカベースのカクテルです。シャープな切れ味から日本の神風特攻隊を思わせるとして、「カミカゼ」の名がつけられました。カミカゼはホワイトキュラソーが使われているので、超辛口というわけではなく飲みやすい甘味があります。辛口カクテルに挑戦してみたい人には、初めての一杯としておすすめできます。
カミカゼの材料
・ウォッカ 1/2
・ホワイトキュラソー 1/4
・ライムジュース 1/4
カミカゼの作り方
①シェイカーに材料を入れてシェイクする
②氷を入れたロックグラスに注ぐ
強烈な辛口「アースクウェイク」
アースクウェイク(earthquake)は、英語で「地震のように強烈」という名前が付けられたカクテルです。その名の通り、ウィスキーとドラインジン、アブサンという甘味の少ない材料で作られています。アースクウェイクは味も超辛口に仕上がっていますが、アルコール度数もブランドによっては40度を超えます。辛口が好きな人でも飲めない人も多いカクテルなので、飲む時にはそれなりの覚悟が必要です。
アースクウェイクの材料
・ウィスキー 1/3
・ドライジン 1/3
・アブサン 1/3
アースクウェイクの作り方
①シェイカーに材料を入れてシェイクする
②カクテルグラスに注ぐ
辛甘い「アンダルシア」
アンダルシアは、シェリーとブランデーを使用したリッチで上品なカクテルです。アンダルシアという名前は、シェリーが南スペインのアンダルシア地方で生まれたことから付けられました。アンダルシアは、辛口の中にも芳香な香りとまろやかな甘さがあるのが特徴です。ただしシェリーとブランデーに加え、ラムが使われているため、アルコール度数は30度以上と高めのカクテルです。
アンダルシアの材料
・ドライシェリー 30ml
・ブランデー 15ml
・ホワイトラム 15ml
アンダルシアの作り方
①ミキシンググラスに材料を入れてステアする
②カクテルグラスに注ぐ