「カクテルの王様」と言われるマティーニは、映画「007」の主人公ジェームズ・ボンドが飲むカクテルとして有名になりました。シンプルな材料でありながらもバリエーションは多く、映画の中でも異なるレシピのマティーニが登場しています。今回はそんな映画「007」に出てきたマティーニを3つご紹介します。ぜひ違った風味のマティーニを飲んでみてください!
目次
カクテルの王様「マティーニ」
マティーニはニューヨークのホテル「ニッカーボッカー」でバーテンダーをしていた、マルティーニ氏が1910年に考案したショートカクテルです。長くに渡り親しまれているので、映画だけではなく小説などにも使われることが多いカクテルです。辛口で評判のあるマティーニは、ドライジンとドライヴェルモットのみで作られています。中にはオリーブが添えられているのが一般的で、自由に食べて口を休めながら飲めるカクテルに仕上がっています。
マティーニの材料
・ドライジン 45ml
・ドライヴェルモット 15ml
・オリーブ
マティーニの作り方
①シェイカーに材料を入れてシェイクする
②カクテルグラスに注ぐ
③オリーブを添える
「ボンド・マティーニ」
映画「007」シリーズの最初に登場するマティーニは、1962年に公開された「ドクター・オノ」で飲まれています。ジャマイカの南国ホテルでルームサービスとして頼んだ、「ステアではなくシェイクで作られた、ミディアムドライ・ウォッカ・マティーニ」がボンド・マティーニとなりました。
ボンド・マティーニの材料
・ウォッカ 45ml
・ドライヴェルモット 15ml
・オリーブ
ボンド・マティーニの作り方
①ミキシンググラスに材料を入れてステアする
②ロックグラスに入れる
③オリーブを入れる
「ヴェスパー・マティーニ」
ヴェスパー・マティーニは、2006年に公開された「カジノロワイヤル」に登場したマティーニです。映画の元となった小説を書いたイアン・フレミングが考案したカクテルで、007シリーズの中でも特に有名なカクテルです。ヴェスパーの名前は主人公ジェームズ・ボンドの恋人であるヴェスパー・リンドの名前に由来します。ヴェスパー・マティーニは「ゴードン3にウォッカ1、キナ・リレ1/2、氷のように冷たくなるまでシェイク、それから薄くスライスしたレモンピールを添えて」と、詳しくレシピを説明しているところが特徴です。またキナ・リレは既に販売していないため、リレ・ブランを使用するのが一般的です。
ヴェスパー・マティーニの材料
・ゴードンジン 90ml
・ウォッカ 30ml
・キナ・リレ 15ml
・レモンピール
ヴェスパー・マティーニの作り方
①シェイカーに材料を入れてシェイクする
②カクテルグラスに注ぐ
③レモンピールを添える
「ダーティ・マティーニ」
ダーティ・マティーニは、2015年に公開された映画「スペクター」に登場したマティーニです。電車の中で主人公ジェームズ・ボンドと一緒に食事をしているマドレーヌが、アペリティフとして頼んだシーンです。「ウォッカ・マティーニをダーティ」でと注文したマドレーヌに続き、ジェームズ・ボンドは「同じものを」と注文しました。ダーティ・マティーニはオリーブの汁を入れるため、白く濁ってしまうことからダーティ(dirty:汚れた)と名づけられました。ドライヴェルモットを入れないのが基本ですが、10mlほど入れて作るバーテンダーも中にはいます。また本当のダーティ・マティーニはマティーニ同様ドライジンをベースにしますが、「007 スペクター」の中ではウォッカ・マティーニが使われています。
ダーティ・マティーニの材料
・ウォッカ 60ml
・オリーブの汁 1tsp
・オリーブ