ジンベースのカクテルの定番のひとつである「ジントニック」は、ジンの個性を味わえるシンプルなカクテルです。ジンとトニックウォーター・ライムまたはレモンといったシンプルなレシピで作るジントニックは、シンプルだからこそバーテンダーの力量が問われ、選ぶジンの種類やレモン・ライムによって味わいに違いがあります。
そんなジンをバーで頼むとき、気の利いたバーですとジンの銘柄を聞かれることもあります。そこで比較的メジャーなジンの銘柄の中から3種類を選び、それぞれの特徴をご紹介します。
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王道のロンドン・ドライ・ジン ビーフィータージン
ジンはオランダで生まれ、イギリスで洗練され、アメリカで栄光を与えたと言われています。その王道を行く、最もベーシックなジンといえば、「ビーフィータージン」ではないでしょうか。
爽やかな柑橘系の味わいと針葉樹にも似た香りが特徴で、その味わいはジントニックにピッタリと言われています。クセがあまりないのでたいがいのバーに置いてあり、様々なカクテルのベースに使われます。
そんなビーフィーターには度数や製法によりいくつかのバリエーションがあり、中でも「ビーフィーター24」はプレミアム。香味ベースとなるボタニカル類に、ジュニパーベリーをはじめ煎茶・中国緑茶・グレープフルーツなど、厳選した12種類のボタニカル類を使用し、蒸溜時に分けられる前溜・本溜・後溜のうち、ごくわずかしか採れない本溜のみを使用しています。
ビーフィーター24で作るジントニックは、フレッシュで優しい味わいを楽しめます。
気高く洗練されたクールな香り タンカレー ロンドン・ドライ・ジン
熟成した高品質なボタニカルの風味を加えた「タンカレー」は、4回もの蒸留を行っており、そのレシピは門外不出。世界でたった6人だけがその秘密を知ります。厳選された材料から醸し出す、深い香りと個性的な味わいは芸術的です。
中でも高級ボタニカルと生のフルーツがエレガントで繊細な味わいを醸し出す「タンカレー ナンバーテン」は秀逸と言われ、サンフランシスコ世界スピリッツ大会にて、2000年から3年連続でベストスピリッツに選ばれ殿堂入りしています。
他にもボタニカルを浸漬後蒸留したジンに、ラングプール・ベイリーフ・ジンジャーを再度蒸留して作られる「タンカレー ラングプール」のように、超個性的なジンもあります。
世界No.1プレミアム・ジン ボンベイ・サファイア
1980年代に、より高品質なジンを求める声から作られた、ボンベイ・ドライ・ジンのプレミアムバージョンです。世界各国から厳選して集められたボタニカルを使用し、ヴェーパー・インフュージョンという独自製法により、深く華やかな香りと味わいを実現しています。その清涼感ある香味は、グラスに注いだだけでカクテルになってしまうような香り高さがあります。
そしてさらにプレミアムなバージョンが「スター・オブ・ボンベイ」です。至高のボンベイを目指し、新たに“イタリア産ベルモット”と、ムスクの香りにも似た“アンブレットシード”といった2種類のボタニカルをプラス。フレッシュな柑橘系の香りと上品で深みのあるハーブの香りがふわりと広がり、贅沢な味わいを楽しめます。
ジンを選んでより好みの1杯を
ジンにはたくさんに種類があり、その特徴を知ることでより好みのジントニックに近づくことができます。またトニックウォーターにこだわってみるのも面白いでしょう。