ロングアイランドアイスティーというカクテル、ご存知でしょうか。
ロングカクテルなのにも関わらずアルコール度数が高く、その口当たりの良さからレディ・キラーとしても有名なカクテルです。
その味と見た目は「アイスティー」そのもの。そして不思議なのは、材料に紅茶を一滴も使っていないということです。この記事ではそんな不思議な魅力がいっぱいのロングアイランドアイスティーの秘密に迫ります。
目次
ロングアイランドアイスティーのレシピ
ロングアイランドアイスティーの特徴は冒頭でも述べた通り、紅茶を使わずして紅茶の味わいになる点なのですが、味わいだけでなくそのレシピにも特徴があります。
ジン、ウォッカ、ラム、テキーラという4大スピリッツがすべて同量ずつ入っており、そこにホワイトキュラソー、レモンジュース、コーラが加わって作られます。
材料だけ聞くとかなりアルコール度数の強い、飲みにくそうなお酒のように感じますよね。それが飲んでみると不思議で、甘口で口当たりがよく、女性に喜ばれるような味わいに仕上がっています。レモンジュースやコーラの甘みが、スピリッツとうまく調和して紅茶の味わいを生み出しているんですね。ただ、やはりアルコール度数は20~30度とかなり高めなのでお酒の弱い人は要注意です。
なぜ紅茶なしで紅茶の味わいになるのか?
飲んだ人が一番疑問に思うのが、なぜ紅茶を一滴も使っていないのにこれほどまでにアイスティーに近い味わいになるのか、と言うことですよね。
基本的にウォッカやラムにオレンジリキュールやレモン、砂糖などを加えると紅茶に似た味わいが出るとは言われているものの、コーラや他のスピリッツも入っているため、明確にはよく分かっていないようです。まさに偶然の産物、というものかもしれませんね。
ただ、作るバーテンダーさんの腕によってはコーラの味が強すぎて紅茶の味わいにはならないケースもあるようです。
コーラの炭酸の強さを調節したりきちんとした分量で作ることで、より紅茶感を強く出せるのかもしれません。せっかくロングアイランドアイスティーを楽しむのであれば、腕の良いバーテンダーさんに作って頂きたいですね。
食前・食後どちらに飲めばよいのか?
度数が高く、すっきりとした甘口であることから、食前や食後どちらに頼むか迷う方もいるかもしれませんが、このカクテルの場合どんなシチュエーションに応じて頼んでも合いやすいという魅力があります。
料理と一緒に食中酒として楽しむもよし、デザートとして締めの一杯にするもよし、夏の夜のナイトキャップなどにも合います。
香りが良いのに口当たりは爽やか、微炭酸で度数も強いことから、クセの強いお酒は苦手だけれど酔いたい気分の時に飲むのをオススメしますよ。
ロングアイランドアイスティー、名前の由来
なぜロングアイランドアイスティーという名前になったのかという話についてですが(アイスティー、と付くのには納得ですが)、これには諸説あるそうです。
アメリカのニューヨーク州東側にあるロングアイランド島という島の名前から来ているという説や、テネシー州のロングアイランドという町の名前から付けられたという説などです。誕生した時代も、70年代の説や禁酒法が発令された80年代という説もありますがいずれにしても決定的にそれを裏付けられるような資料はないようで、全体的に不思議の多いカクテルですね。
ミステリアスなカクテル、ロングアイランドアイスティー
ロングアイランドアイスティーについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
知れば知るほど、飲んでみたくなるカクテルですよね。
料理やシチュエーションを選ばず頂けるカクテルなので、様々な場面で楽しめるのも大きな魅力です。紅茶を使わずして紅茶の味わいがする魔法のカクテル、ぜひ行きつけのBarでオーダーして頂ければと思います。