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七色のカクテル「レインボー」の魅力

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七色のカクテル「レインボー」の魅力

皆さんは七色のカクテル、「レインボー」をご存知でしょうか。市販されているカクテルハンドブックなどで一際異彩を放つこのカクテルは、オーソドックスなその他のカクテルと一線を画します。グラスの中で鮮やかな七色の層に分かれたその見た目のインパクトはもちろん、味や飲み方についても一知識が必要なカクテルです。バーテンダーの技が光るこのカクテルを是非自宅で作ってみましょう。
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目次

プース・カフェ・スタイル

レインボーを作る上でまず知って置かなければならないことは、何故七色の液体が混ざらずに分離しているままであるかということです。これは「プース・カフェ・スタイル」というカクテルの技法の一つです。レインボーで使用されるリキュール、スピリッツ、シロップのそれぞれの比重を利用して、比重の重たい液体の上に比重の軽い液体を載せていくイメージで作られます。そのため、使用する液体のそれぞれの比重について頭に入れていなければなりません。
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道具と材料を揃えよう

まずはグラスです。レインボーを飲み切る場合、グラスは大きすぎないことが良いかと思います。味については後述しますが、何せこのカクテルはアルコール度数が非常に高くなりますので。リキュールグラスが好ましいですが、口が窄まっていない細身のグラスでも代用が可能です。そして、お酒の層を作る際に必要なのがバースプーンです。バースプーンの背をグラスの壁に押し当て、バースプーンの背から静かに伝わせながら層を作っていきます。

次に材料ですが、グレナデンシロップ(赤)、グリーンペパーミントリキュール(緑)、パルフェタムール(紫)、マラスキーノ(透明)、ブルーキュラソー(青)、シャルトリューズイエロー(黄)、ブランデー(茶)となります。この材料は大体、比重順になっております。もし比重順に迷えば大抵はアルコール度数の低いものが重く、度数の高いものが軽いと覚えておいてよいです。同じアルコール度数のものは糖度やエキス分で比重が変わりますが、作る際にどうも違うと感じれば順番を変えるのも一つです。

作ってみよう

先に記した材料の順にグラスに注いでいきます。1層目のグレナデンシロップは比重が重くそのままグラスに注ぎます。全体の1/8くらいまで入れましょう。そしてここからがバーテンダーさえも泣かせるレインボーの難解な作業の始まりです。グラスを上部から覗き込むように視線を配置し、利き腕で酒瓶を、その逆の腕でバースプーンを持ち、バースプーンの背伝いでに静かに垂らしていきます。ここで勢いが付きすぎると層が混ざってしまいます。この神経をすり減らす作業を6回繰り返すことができればあなたの目の前に七色のカクテルができているはずです。

飲んでみよう

レインボーを飲む際にはストローが必要です。グラスを傾けるとせっかくの層が台無しになってしまいますし、飲む順番も決まってしまい、あまりスマートとは言えません。ストローで下のシロップを少し吸い、その上の層のリキュールを少し口に含む。これが正しい飲み方です。

肝心の味のほうは、はっきり申し上げて美味しくありません。常温でそれぞれのリキュールをストレートで飲むのですからきついカクテルだと思います。このカクテルは見た目重視のカクテルですので味を追求される方はいないのではないでしょうか。
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オススメはあまりしない

レインボーは現役バーテンダーの方でも作るのが難しいカクテルです。ホテルバーなどで頼むと5000円から1万円超えするなんてこともあるかと思います。気心のしれたバーテンダーがいれば話を聞いてみても良いかもしれませんが、注文するとほとんどの場合嫌がられるか断られると思います。まずは自宅で3層くらいからチャレンジしてみましょう。

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