老若男女問わず親しまれるカクテルですが、いつも同じものをオーダーしがち、飲む機会は多いのにカクテルと言うものを正直よく知らない、そんな人も多いのではないでしょうか。カクテルの世界は奥深く、種類もとても沢山あります。
でもまずは基本から抑えていきましょう。
カクテルの基本は「カクテルベース」にあります。
カクテルベースとは、文字通りカクテルのベースになるお酒のことです。この記事では、そのベースごとに、スタンダードなカクテルの種類をご紹介していきたいと思います。
目次
ジンベース
蒸留酒の中では飲みやすく、クセがないため男女ともに人気があります。
代表的なカクテルはライムジュースとミックスしてある「ギムレット」や、辛口でカクテルの王様と呼ばれる「マティーニ」などです。
飲みやすいものとしては、柑橘系が入っている「ホワイト・レディ」や「オレンジ・ブロッサム」、ブランデーが入っているものの酸味もある「シンガポール・スリング」などがスタンダートと言えるでしょう。シンプルにジンをトニックウォーターで割った「ジン・トニック」は若い人にも人気ですね。
テキーラベース
飲みにくい印象のテキーラですが、カクテルにすると風味が生かされてとても美味しくなります。代表的なカクテルはオレンジリキュール・ライムジュースをミックスし、グラスに塩を付けてスノースタイルで頂く「マルガリータ」やオレンジジュースとミックスする「テキーラ・サンライズ」などがあります。
同じくグレープフルーツジュースの入った「コンチータ」は甘いだけでなく酸味があり爽やかな口当たり。また、パイナップルジュースの入った「メキシカン」はテキーラベースとしては最古と言われており、トロピカルな味わいが人気です。
ウォッカベース
アルコール度数が高く飲みにくいと思われがちなウォッカですが、実は癖がなく飲みやすいのが特徴。代表的なカクテルとしてはコーヒーリキュールの入った「ブラック・ルシアン」や、トマトジュースと割ってある「ブラッディ・メアリー」などが有名です。
また、オレンジジュースの入った「スクリュードライバー」は、その飲みやすさから女性が気づかないうちに酔っぱらってしまうレディキラーとしてよく知られているカクテルです。
ラムベース
甘い香りと苦みのバランスが奥深さを感じさせてくれるラム。
近年、若い人を中心にミントやソーダを加えた「モヒート」が人気を博しています。
またショートカクテルでラムの王道と言えば「ダイキリ」と「XYG(エックス・ワイ・ジー)」。どちらも柑橘系が入っており、さっぱりとした味わいのカクテルですが、度数は高めです。バターや角砂糖、お湯で割る「ホット・バタード・ラム」は風邪を引いたときなどに飲むと体の温まるカクテルです。
リキュールベース
カクテルには様々な種類のリキュールが使われます。
有名なものではカリスリキュールを使った「カシス・オレンジ」やカンパリリキュールを使った「カンパリ・ソーダ」などがありますね。コーヒーリキュールを使った「カルーア・ミルク」なども女性には人気があります。
カシス・カンパリ・ライチ・ピーチなどのスタンダードなリキュールは、お酒初心者の方でも飲みやすいのでオススメです。
その他
他にもベースとなるお酒はたくさんあります。
ビールをベースとしたカクテルで有名なのは、「レッド・アイ」ですね。ビールとトマトジュースを割ったものでアルコール度数は低めです。
ワインベースのカクテルでスタンダードなのは「キール」や「ミモザ」などです。
ワインの香りが上品なので、ワイン好きであればぜひこちらも試していただきたいと思います。ブランデーベースでは、カカオリキュールと生クリームの入った「アレキサンダー」や柑橘系の「サイドカー」などが有名です。ブランデーは日本ではあまりスタンダードなお酒というイメージはないかもしれませんが、カクテルとしてはよく知られているものも多いです。
定番カクテルから好みを探ろう
カクテルの種類は数多く、初心者にとっては何を飲めばいいのか、何が自分の好みに合うのか分からない・・という人も多いかもしれません。
ですが、ベースごとにスタンダードなカクテルをおさえておくことで、自分の好みや知識も整理されて、次にどんなものをチョイスするのか、考えやすくなると思います。
基本をおさえて好みを追求しつつ、美味しいカクテルとの出会いを楽しみたいものですね。