バーはもちろん居酒屋でも提供されているほど、スプモーニはカンパリベースのカクテルの中でもトップクラスと言えるほどポピュラーな一杯です。カンパリはビター系リキュールとしても知られ、独特の味わいがありますが、柑橘と炭酸の爽やかさが飲みやすさをサポートしてくれる、爽快な味わいが持ち味のカンパリは熱帯夜にぴったり。レシピを紹介します!
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CAMPARI
カンパリはイタリア原産のリキュールで、秘伝のレシピにしたがって60種類以上ともいわれる原料をブレンドして作られているそうです。原料の中にはコリアンダーやキャラウェイといったスパイス・ハーブも含まれていて、それらが複雑に重なり、絡まり合って、ビターながらも奥深い、あのオンリーワンの風味を形作っているんだとか。カンパリ開発したのはイタリア人のGaspare Campar。彼の息子Davide CampariがCAMPARIと名付け、自分の名前をつけた会社が現在のカンパリの製造元となっています。
スプモーニのレシピ
スプモーニはカンパリをベースに、グレープフルーツジュースとトニックウォーターを加えて作るカクテルです。カンパリ20mL、グレープフルーツジュース30mLをコリンズグラスに注ぎ、トニックウォーターで満たして軽くステアすれば完成です。炭酸を含むトニックウォーターを使っているので、炭酸を抜いてしまわぬよう、ステアのしすぎに気を付けましょう。2~3回転ほどステアすれば十分です。あるいは、バースプーンなどで押して氷全体を優しく上下に揺らし、全体を混ぜ合わせる方法もあります。ホワイトグレープフルーツジュース(淡い黄色をしたグレープフルーツジュース)を使うと、カンパリの赤と合わさって、おぼろげで美しい淡いピンク色に仕上がります。
ノンアルコールにも
スプモーニはの材料の中で、アルコールを含むのはカンパリのみ。モナンなどから発売されているビターシロップをカンパリの代わりに使えば、ノンアルコール・スプモーニを作ることができます。
黄金の組み合わせ「モーニ」
スプモーニの名前に含まれる「モーニ」とは、グレープフルーツジュースとトニックウォーターの組み合わせのこと。ベースリキュールをカンパリからライチリキュール(特にディタ)に変えればディタモーニに変わります。また、香草系のリキュールとして知られるスーズを使えば、スーズ・モーニに。他にも、カクテルの名前にこそ「モーニ」は付きませんが、チャイナブルーはライチリキュールとブルーキュラソーにグレープフルーツジュースとトニックウォーターを加えたカクテルですし、ソルクバーノはラムにグレープフルーツジュースとトニックウォーターを加えたカクテルです。このように、グレープフルーツジュース+トニックウォーターの組み合わせを使ったカクテルは数多く存在していて、それだけこの2つの相性が抜群であることを物語っています。柑橘の風味が強いグレープフルーツとトニックウォーターの独特の苦みは、甘くないカクテルが好きな方を中心に強い支持を集めています。また、飲み口がさっぱりすることから料理に合わせやすいこともポイント。度数が控え目であることから食前酒として親しまれることも多いですが、味付けの濃い料理や油っこい料理と合わせても、さっぱりと美味しく楽しめます。