世界中で愛されている清涼飲料水コカ・コーラは、そのまま飲んでもおいしいですが、カクテルにも使用されています。コカ・コーラは世界各国で販売されているので、コカ・コーラを使ったカクテルを覚えておくことで、世界のどこにいてもお気に入りの味を再現することができます。
そんなコカ・コーラを使ったカクテルを、飲みやすさ・作りやすさの視点から3種類、厳選してご紹介します。
目次
スペインの甘い誘惑宿るカクテル「カリモーチョ」
カリモーチョは、スペインの植民地であった頃のメキシコが発祥といわれる、赤ワインベースのカクテルです。酸味が強くなってしまった赤ワインをおいしく楽しむために考案されたといわれ、赤ワインの渋みや酸味がコカ・コーラの甘味で和らぎ、アルコールも薄まるため若年層や女性から人気のカクテルです。
そんなカリモーチョは作り方も簡単で、ロンググラスに氷を満たし、赤ワインとコカ・コーラを同量注いで軽くステアすればできあがり。あまり混ぜすぎるとコカ・コーラの炭酸が抜けてしまいます。
使用する赤ワインは軽くフルーティーなタイプがおすすめ。好みでレモンやライムを飾ると爽やかです。
キューバの自由の象徴となったカクテル「キューバ・リバー」
キューバ・リバーはキューバのスペインからの独立戦争時に生まれたといわれ、当時の独立支援国であるアメリカ生まれのコカ・コーラに、キューバ生まれのラムを合わせたカクテル。キューバの自由を勝ち取ろうという、政治的なメッセージの込められたカクテルです。その味わいは、ラムのもつカラメルのような甘さとほのかな苦味がコカ・コーラによってシュワっと爽快に、ライムで爽やかさをプラスした、複合的な風味が味わえるカクテルです。
ロンググラスに氷を満たし、ホワイトラム45mlとライム1/2個を絞って入れ、コカ・コーラ90~100mlをそっと注いでステアすればできあがり。ライムの代わりにライムジュース10mlを加えてもおいしく作れます。
またラム・コークとの違いは諸説ありますが、ライムの有無だという説があります。バリエーションもあり、キューバ・リバーにチリソースを加えると「ホット・キューバ・リバー」、コカ・コーラの代わりにドクターペッパーで作ると「ウィッチ・ドクター」というカクテルを楽しめます。
華やかなリキュール5種の甘い香り・「ロングアイランド・アイスティー」
ロングアイランド・アイスティーは、紅茶に似た味わいから名づけられたカクテルで、ソフトな見た目と甘く爽やかな風味が魅力。ロンググラスで提供されますがアルコール度数は20℃ほどありますので、うっかり飲みすぎないよう注意が必要です。
そんなロングアイランド・アイスティーは、ラム・ウォッカ・ジン・テキーラ・グランマニエを各15ml・レモン汁30ml・砂糖小さじ1をシェーカーに入れて振り、氷を満たしたロンググラスに注いだら、コカ・コーラ45mlをそっと注いでステアすればできあがり。スライスレモンやチェリーを飾りましょう。
シェーカーがなければ、すべてステアで作ることもできます。その際、溶けにくい砂糖ではなくガムシロップを使うと混ぜやすくなります。
コカ・コーラで手軽にカクテルを楽しもう
コカ・コーラを使ったカクテルは他にも、ココナッツの風味が心を和ませる「マリブ・コーラ」や、アーティチョークを用いたワインベースのリキュールを使った「チナール・コーラ」など、たくさんの種類があります。材料を軽くステアするだけで作れるものが多く、初心者にもおすすめのカクテルといえます。
コツは、コカ・コーラを入れてから混ぜすぎないこと。コカ・コーラの炭酸が抜けてしまわないように気をつけましょう。