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カクテルに添えられている細いストローは何のためのもの?

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カクテルに添えられている細いストローは何のためのもの?

カクテルを注文したら、細いストローが刺さった状態で出てきた、という経験はありませんか?他のお店ではあまり見ないこの細いストロー、一体何のためのものなのか、あなたはご存知ですか?
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目次

細いストローと太いストロー

一般的に、レストランやファストフード店などでソフトドリンクについてくるストローは、太いストローですよね。カクテルでも、太いストローが使われているものもあります。一方、細いストローは一部のカクテルでしか目にしません。レストランやファストフード店ではまず目にしないはずです。また、細いストローは基本的に2本一緒に刺して提供されます。中には細いストローが2本くっついた状態の、ちょうど真上から見ると8の字の形になっているストローもあります。実はこの細いストロー、本来、飲むためのものではないんです。
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細いストローが使われるわけ

この細いストローにはちゃんと名前があって、「ステアリングストロー」あるいは「マドラーストロー」と呼ばれています。この名前でピンとくるかもしれませんね。この細いストローの目的は、かきまぜるためのものです。たとえばシャーベット状のフローズンカクテルは、時間が経つとどうしても表面から溶けてきてしまうものです。すると、フローズン状の部分と、氷がとけた水の部分ができてしまうわけですが、これをかき混ぜて均一にするために、この細いストローを使います。もちろん飲むために使えないわけではありませんが、口が細いため飲みにくく、グラスに口をつけて飲む方がずっと楽です。わざわざストローを使う方が大変なので、使うまでもないでしょう。ステアリングストローはこのように、時間が経つと不均一になってしまうカクテル、混ざりにくいカクテルに添えて提供されます。もちろん、混ぜることが目的ならばマドラーを使ってもよいのですが、カクテルグラスに添えるマドラーはありませんから、細いストローを短く切って使っています。

太いストローが使われるわけ

一方、太いストローが使われるカクテルもあります。このストローは「ドリンキングストロー」と呼ばれ、名前の通り、飲むために使うストローです。多くの場合、クラッシュドアイスを詰めたグラスで提供されるカクテルにはこのストローが使われています。通常の氷と違ってクラッシュドアイスはサイズが小さく、グラスに口をつけて飲もうとするとどうしても邪魔になってしまいます。そのため、カクテルを飲むためのストローが添えられています。代表的な例としては、トロピカルカクテルの代名詞ともいえるマイタイがこれに当たります。ドリンキングストローも2本セットで添えられますが、一説には2本のストローを同時に使って飲む時の1口分が、グラスに口をつけて飲むときの1口分に近いからなんだそう。もちろん1本だけで飲んでも構いませんが、2本いっぺんに使ってしまっても問題ありません。
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ストローには気配りがある

いかがでしたか?細いストロー(ステアリングストロー)と太いストロー(ドリンキングストロー)の違いはわかっていただけたでしょうか。カクテル全体の中で見れば、ストローを使わないカクテルの方が圧倒的に多数ですが、カクテルの飲みやすさ、あるいは最後まで美味しく飲むための方法を考えた結果、一部のカクテルにはストローが添えられているのです。添えられているストローは、バーテンダーからの心遣い。ストローを正しく使うことができれば、カクテルをより美味しく、快適に楽しむことができるようになるはずです。

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