初めてのバーで、長い時間迷うことなくスマートにカクテルを注文できたら素敵ですよね。明確に決まっているわけではありませんが、カクテルには頼む順番があり、ある程度順番を守ることでいつも飲んでいるカクテルが数段おいしく楽しめます。そんなカクテルの頼む順番について解説いたします。
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素敵な夜の始まりはすっきりした味わいから
基本的にバーで最初に頼むカクテルは、淡白ですっきりした味わいのカクテルがおすすめです。そして徐々にアルコール度数の強いカクテルや個性際立つカクテルを頼むようにすると、個々のカクテルの味の違いがはっきりと感じられます。
また、複数の人数でバーに向かった場合、最初の注文はシンプルな構成のカクテルがおすすめ。いくら手慣れたバーテンダーでも、最初に手の込んだカクテルを頼んでしまうと、全員分のカクテルをお待たせすることなく提供するのは至難の業。そのため最初のカクテルはジントニックやモヒート・ハイボールなど、シンプルな構成で軽い飲み口のカクテルを頼むとスマート。少し甘い風味が欲しい方はカンパリソーダ、フルーティーなカクテルがお好きな方はファジーネーブルなどがおすすめです。
お酒の強い方は徐々に濃厚本格カクテルへ
最初のカクテルを飲み干したら、少し風味の強いカクテルを頼んでみましょう。ウイスキーなどを使った飲みごたえのあるカクテルも、2杯目以降はおすすめ。そして徐々にアルコール度数の高いカクテルにも挑戦してみましょう。最初はロンググラスのカクテルを注文し、だんだんとショートグラスのカクテルへ杯を重ねるイメージです。
しかしカクテルで心も身体も緩んだ2杯目以降は、会話も弾むもの。喉の渇きを潤すために、時にロンググラスのカクテルへ戻ったり、ギムレットやマンハッタンといったショートグラスのカクテルにチェイサーをいただいたりして、無理なくカクテルと場の雰囲気を楽しみましょう。
前後を考えた頼む順番でカクテルを美味しく
バーで複数杯カクテルを飲む場合、前後に飲むカクテルの飲み合わせを考えることも大切です。例えばカルーアミルクやアレキサンダー、ベイリーズ・ロックなど、甘くクリーミーなカクテルのあとに酸味が強いカクテルはミスマッチ。酸味が強すぎて、カクテル本来の爽やかなおいしさが台無しになってしまいます。
そしてお酒の弱い方が無理をしてマティーニやサイドカーなど、アルコール度数の強いショートグラスのカクテルを頼むのも考えもの。お酒の弱い方が2杯目以降もカクテルを楽しみたい場合、アルコール度数が低くても味わい深いカクテルもありますし、シンデレラといったカクテルグラスに注ぐノンアルコールカクテルもあります。
例えばブラッディ・マリーはアルコール度数の調整がしやすいので、アルコールに弱い旨をバーテンダーに伝えれば好みの強さで作ってもらえます。他にも、リキュールベースのカクテルにはアルコール度数の低いものが多いので、覚えておくとスマートに注文することができます。南国の雰囲気が味わえるピニャコラーダ、飲みやすいのに複雑な香りを楽しめるパッソア・オレンジ、キレイな色合いを楽しめるチャイナ・ブルーあたりがおすすめです。
カクテルを頼む順番はコース料理
よくカクテルを頼む順番を、コース料理に例える方もいらっしゃいます。確かに前菜のような軽い飲み口のカクテルに始まり、メインディッシュのようなしっかりとした飲みごたえのあるカクテル、最後にデザートドリンクとして甘いカクテルや、口直しになるようなカクテルという順番で頼んでいくと、それぞれのカクテルを十分に味わうことができます。頼む順番を楽しみながら、カクテルを味わってくださいね。