カクテルが添えられたカクテルを見たことがありますか?実際に飲んだことはなくても、バーや写真などで見たことがある方も多いのではないでしょうか。でもなぜカクテルに塩気のあるオリーブを飾るのか疑問ですよね。実はオリーブを飾るのにはしっかりとした理由があるんです。
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オリーブを添えたカクテル、マティーニ
オリーブを添えるカクテルとして有名なものがマティーニです。1910年頃、ニューヨークのバーテンダー、マティーニが考案したと言われているショートカクテルです。当時のレシピと現在のものは多少異なりますが昔から愛されてきたカクテルです。
ドライ・ジンとドライ・ベルモットをシェイクし、仕上げにオリーブを飾るのがこのカクテルの特徴です。ジンの代わりにウォッカを使ったウォッカ・マティーニや焼酎を使った焼酎マティーニなど様々にアレンジして楽しまれています。
カクテルにオリーブを入れたきっかけ
もともとカクテルパーティーの席でグラスを持った客人が、おつまみとなったオリーブのピンチョス置き場に困ってカクテルに入れたと言われています。
このようなきっかけでカクテルに入れることになったオリーブですが、実はいまではカクテルの味と深い関係があります。パーティなどの席でボーイさんが運んでくるいくつものカクテルがあったとします。このときカクテルに詳しいか、ボーイさんにどのようなカクテルか聞けば内容がわかりますが、もっとスマートに味がわかるように工夫されたのがオリーブを添える方法です。カクテルにオリーブを添えることでそのカクテルが辛口であることを表しています。これでひと目でカクテルの味がわかるというわけです。
添えるものによってカクテルの味がわかる
オリーブは辛口のカクテルに添えるトッピングですが、他にもいくつか同じようなものがあります。パール・オニオンと呼ばれる真珠ほどの小粒の玉ねぎの酢漬けはオリーブを添えるよりもさらに辛口なカクテルに添えます。
逆に甘いカクテルにはマラスキーノチェリーと呼ばれるマラスキーノに付けて着色したチェリーが添えられています。
カクテルに使われるオリーブ
カクテルに使われるオリーブはスタッフド・オリーブと呼ばれるオリーブです。これはグリーンオリーブの種を抜き、赤ピーマンを詰めてから塩や酢に添えたものです。オリーブには黒いブラックオリーブと緑色のグリーンオリーブがありますがカクテルにはお酒の淡い色と相性がよいグリーンオリーブが使われます。
カクテルにオリーブをそのまま入れると底に沈んでしまいうまく食べられません。そのためカクテルピンと呼ばれるピンに刺して添えるようにします。
オリーブは食べる?食べない?
カクテルに添えられたオリーブをどうするかん、悩みますよね。もちろん、食べても構いません。カクテルを楽しむ前にオリーブを食べるもよし、途中でオリーブをかじって味の変化を楽しむのもよいでしょう。カクテルを飲み終わってから口直として食べる方法もあります。
オリーブには油分が含まれているため、カクテルを飲む前にかじることで胃の中に油の膜を作って保護する役目もあると言われています。塩漬けにされたオリーブはほんのり塩気を感じます。カクテルの味とオリーブの塩気のコントラストなどお好みの楽しみ方を見つけてくださいね。