カクテルは現在冷たいカクテル、コールドドリンクが主流ですが、コールドドリンクとしてカクテルを広めたのはアメリカでした。日本でも有名なカクテルにはマティーニやマンハッタン、モスコミュール、テキーラサンライズなどがありますが、これらは全てアメリカで生まれたカクテルです。
今回は、そんなコールドカクテルの聖地アメリカで生まれたカクテルを3つご紹介します。ぜひ色んなカクテルを知って、カクテルを楽しめるようにしましょう!
目次
コールドカクテルの聖地アメリカ
カクテルは古代ローマや古代ギリシャの時代から作られているミックスドリンクであり、その昔はビールやワイン、馬乳などで作られていたとされています。中世になると常温で飲まれていたドリンクは寒い時期には温められるようになり、ドイツのグリューヴァインやフランスのヴァン・ショーなどのホットカクテルが生まれました。
現在カクテルは氷を用いたコールドドリンクが主流ですが、このコールドドリンクは1876年にカール・フォン・リンでによって製氷機が開発されたことによって可能となりました。製氷機が作られコールドドリンクが普及し始めてからマティーニやマンハッタンなどの新しい斬新なカクテルが生まれましたが、これらはアメリカで生まれたものがほとんどです。
ニューヨーク発祥の『ブラッディ・メアリー』
ブラッディ・メアリーは20世紀初頭ニューヨークのホテル『ザ・セントレジス・ニューヨーク』のバー(別名キングコールバー)で生まれたカクテルで、今でもなおセントレジスを代表するカクテルとして世界でも知られています。ブラッディ・メアリーの名は、16世紀のイングランド女王メアリー一世が、即位してすぐに300人以上のプロテスタントを処刑したことから付けられた’血まみれメアリー’に由来しています。
ブラッディ・メアリーはトマトジュースが使用されているので、甘くて飲みやすいカクテルです。またリコピンが含まれており二日酔い予防に最適なので、飲み始めの一杯にブラッディ・メアリーを飲むのがおすすめです。
ブラッディ・メアリーの材料
・ウォッカ 45ml
・トマトジュース 適量
・カットレモン 1カット
ブラッディ・メアリーの作り方
①氷を入れたタンブラーにウォッカを入れる
②トマトジュースを注ぐ
③よくステアする
④レモンを飾る
ニューオーリンズ発祥の『サゼラック』
サゼラックは1930年頃よりニューオーリンズで飲まれているカクテルで、世界最古のカクテルとも言われるほど現在あるカクテルの概念が作られたというカクテルです。日本ではサゼラックはあまり耳にすることがないカクテルですが、アメリカではファンも多くスタンダードカクテルの一つにもなっています。
サゼラックは現在ライウイスキーをベースとするのが主流ではありますが、一番始めに作られたレシピはコニャックがベースでした。しかしフランスで蔓延した病害虫が原因でコニャックを手に入れられなくなったことで、ライウイスキーを使うようになったのです。また1933年にはニューオーリンズにサゼラック社を設立してサゼラック用の’サゼラック・ライ・ウイスキー’を販売するようになったことで、現在のサゼラックにはライウイスキーバージョンとサゼラック・ライ・ウイスキーバージョンの2パターンがあります。
サゼラックの材料(ライウイスキーver.)
・ライウイスキー 45ml
・アブサンもしくはペルノ 5~15ml
・アンゴスチュラビターズ 3dash
・角砂糖 1個
・水 少量
サゼラックの作り方
①ロックグラスに角砂糖を入れて水で溶かす
②氷を入れる
③残りの材料を入れて軽くステアする
サンフランシスコ発祥の『マイタイ』
マイタイは、1944年にサンフランシスコのレストランオーナーだったビクター・J・バージロンが考案したカクテルです。このカクテルはビクターがタヒチ出身の友人に作って振舞ったところ、ポリネシア語で’Mai tai’(最高)と言ったことでマイタイと名づけられました。
マイタイはトロピカルカクテルの代表とも言えるカクテルで、フルーティーな香りと甘い口当たりが特徴ではありますが、アルコール度数は25度以上と強めのカクテルなので、飲みすぎには十分注意しましょう。
マイタイの材料
・ホワイトラム 45ml
・ダークラム 2dash
・ホワイトキュラソー 5ml
・パイナップルジュース 15ml
・オレンジジュース 20ml
・レモンジュース 1tsp
・お好みでレモンスライスやオレンジスライス
・お好みでハイビスカスやミント
マイタイの作り方
①ダークラム以外をシェイカーでシェイクする
②クラッシュドアイスを入れた大型グラスに注ぐ
③ダークラムをフロートする
④お好みで飾り付けて、ストローを添える